山々やりんご畑の自然と向き合い、暮らしに取り込む。
パノラマの景色を通し、時の流れを感じられる住まい。
山麓のりんご畑に囲まれた住宅。敷地は、眺めを遮るものがない高台の斜面地。
同じ敷地内にある母屋で昔、天体観測を行っていたというお客様のエピソードがあるように、
山々の景色や、街の見晴らしが非常に格別な場所です。
目前の山々から神々しく現れる朝日。
遠くの山へと沈んでいく夕日。
麓に広がる街の夜景。
景色を通し、1日の時間の流れを感じることができる贅沢な場所です。
1階に果樹梱包用の広い作業場が必要だったことも相まって、2階へリビングを計画し、
これらの景色を身近に眺められるように大きい窓を効果的に配置しています。
2階リビングのため、天井高の高い勾配天井にすることができ、
山々のスケールに負けない大きい空間をつくることができました。
2階リビングに加え、ファミリークローゼットや広い洗面室とサンルームを設け、
動線や室のつながりや配置を工夫し、型に嵌った「〇LDK」を緩やかに崩すことを図っています。
その結果、お客様のライフスタイルに合った、室同士の心地良いつながりをつくることができました。
外壁には、りんごの消毒散布が近くの畑でされることと、
デザインの両側面からガルバリウム鋼板を使用しています。